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2014年01月24日 研究会

南山教学研究会 第4回

日時:1月24日(金) 15時~
場所:密教文化研究所 2階 会議室
内容:自性会因人について
『宗義決択集』での「自性会因人」の論議について、道範『大日経疏遍明鈔』における自性会理解と比較することで、その内容の検討を行う。道範は三点説に基づき、「自性会」を「自性の人」すなわち「自心の曼荼羅」と解釈する。そして、道範にとって「因人」とはあくまで未悟の他人であり、自性会に因人がいないことは自明であった。それに対して『宗決』では、「自性会」を「如来の説法の場」と理解するその上で「自性会における因人の有無」を、如来の説法への参与の可・不可として論議している。つまり、如来の説法へ参与する「因人」とは、修行者を含意する。
以上の検討を踏まえて、「自性会因人」の論議が、修行者としての自己が「如来の説法の場」である自性会へ参与し、そこで得益することを表明している可能性を考察する。
※参加自由、事前申込不要

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