活動紹介
密教学研究事業
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密教学研究事業

  • 研究所研究会

    密教文化研究所の基軸となる研究会です。①弘法大師の思想とその展開に関する研究、②密教の形成と流伝に関する研究、③密教と現代に関する研究の三本柱を踏まえ、研究所員・研究員の研究成果発表および学術的交流を行います。

    (2021年度の開催状況)
    ・10月15日(木) 於:高野山大学第一会議室
    德重弘志「日本中世における六観音信仰の受容と展開」
    大家秀夫「言語アーラヤ識の解明に向けて―空有論争と 空海の法身説法―」

    ・11月18日(木) 於:高野山大学第一会議室
    静春樹「「四印契説」を唱導したマイトリパ学統が提起した「四歓喜説」について : Harunaga IsaacsonとFrancesco Sferraの著作に学ぶ」

    ・11月19日(金) 於:高野山大学第一会議室
    菊谷竜太「ヤショーバドラ著『金剛句心髄集難語釈』について」
    木下浩良「高野山奥之院発見の山名時義の宝篋印塔」

    添付資料

    過去の開催分

  • 弘法大師著作研究会

    研究所の事業の柱に、「弘法大師の思想とその展開に関する研究」があります。本研究をおこなっていくためには、空海の文章を漢籍、注釈書を踏まえ正確にかつ忠実に読解していく作業が必要不可欠です。平成27年度から弘法大師の著作をテキストとして研究会を開催しその研究成果を密教文化研究所紀要 別冊として公表しております。

    (2021年度の開催状況)
    構成員:松長有慶、川﨑一洋、北川真寛、櫻木潤、佐藤隆彦、武内孝善、土居夏樹、德重弘志、那須真裕美、藤田光寛、松長潤慶、南昌宏、米田弘仁
    2021年度は『弁顕密二教論』の研究会を月2回行いました。発表者は、土居夏樹、櫻木潤、那須真裕美、德重弘志の4名であり、研究会の成果は『密教文化研究所紀要』別冊として、『弁顕密二教論』の研究 令和4年3月 の発刊を予定しております。

    添付資料

    歴代開催日程

  • 南山教学宣揚会

    高野山(南山)は比叡山などとならぶ日本仏教における信仰の聖地であり、密教の学問研鑽・修行の道場でもあり、現在でも法会としての「論義」が続けられています。しかしながら高野山の論義自体に関する研究は盛んではなく、高野山には未だ活字化されていない膨大な論議書が残されております。すでに活字化されているものも含め、それらの内容検討は今後の大きな課題となっております。本研究会ではそれら論義書の研究、ならびに整理作業をすすめ、弘法大師を含めた真言密教の展開を明らかにし、さらに教学研究のみならず現在も続けられている論義法会に資することで、密教興隆を図ります。
    具体的には、総本山金剛峯寺・高野山住職会との連携により、山内論議法会や問講に資する資料や辞書の作成を進めています。
    また勧学会において講義を行うなど、問講の理解をより深めることができるよう活動を行っています。

  • 南山教学研究会

    古来より高野山は京都の南に位置するため、「南山」と言い習わされてきました。高野山(南山)は比叡山などとならび、日本仏教における信仰の聖地であることはもちろん、密教の学問研鑽・修行の道場でもあります。その学問研鑽の場として、現在でも法会としての「論義」が続けられています。

    しかし特に高野山の論義自体に関する研究は決して盛んではありません。高野山には未だ活字化されていない膨大な論議書が残されていて、活字化されたものも含めて、その内容検討は今後の大きな課題です。

    そのため本研究会では、弘法大師空海以後に展開した真言密教の教相・事相を、高野山の論義や中院流、さらには年中行事といった諸相から取り上げて、真言密教の教えがいかなるものであるか、また日本の中世文化史・思想史における高野山の位置付けなどを探ることを目的として、研究会や論義書の輪読会を定期開催しております。

  • 密教文献英訳推進会

    高野山真言宗・高野山住職会のとの宗学連携事業であり、弘法大師及び密教に関する英文資料を作成し、英語文化圏の人たちへの布教・伝道に役立て、広く人類の幸福と社会の発展に寄与します。トーマス・ドライトライン本学名誉教授により、①弘法大師の著作の英訳 ②真言宗の事相教相に関する伝統的な著作・注釈書等の英訳 ③英文による密教入門、弘法大師入門などの入門書作成 の実施を計画しております。2021年度は事業展開に必要な弘法大師関係の資料の収集を行い、英文による入門書の作成に取り組んでおります。

  • 聖フランシスコ・ザビエルの書簡に基づく宗教間対話研究プロジェクト

    本研究会はイエズス会の宣教師のフランシスコ・ザビエルの書簡を題材としてシアトル大学との有志が共同研究を行い、ザビエルの日本滞在にどのような宗教間対話が行われていたかを検証します。

    (2021年度の開催状況)
    構成員:佐藤隆彦(高野山大学・教授)
    奥山直司(高野山大学・教授)
    Thierry J. Robouam(上智大学・元教授)
    菊谷竜太(京都大学白眉センター・特定准教授)
    德重弘志(高野山大学密教文化研究所・専任研究員)
    今中太定(シアトル高野山・ヘッドプリースト)
    Jason Wirth(シアトル大学・教授)
    Naomi Kasumi(シアトル大学・教授)
    Sharon Suh(シアトル大学・教授)
    Jessica Imanaka(シアトル大学・准教授)
    Michael Trice(シアトル大学・准教授)
    Douglas Peduti(シアトル大学・講師)
    2021年度は、シアトル大学側の研究者が中心となり、ザビエルの書翰を多角的なアプローチで検証した上で、オンラインリモート会議システムを利用して口頭発表を行いました。

    シアトル大学との共同研究会
    第1回 5月31日(月)
    Imanaka、Wirth、菊谷、德重、Robouamによる口頭発表と、それに対する質疑応答を実施。
    第2回 8月30日(月)
    Peduti、Suh、Kasumi、Trice、Robouamによる口頭発表と、それに対する質疑応答を実施。

    カンファレンス(オンラインリモート会議システムによる開催)
    12月13日(月)
    今中、Imanaka、Triceによる口頭発表と、それに対する質疑応答を実施。
    12月14日(火)
    Robouam、Peduti、Wirthによる口頭発表と、それに対する質疑応答を実施。

  • その他海外学術調査