密教学科ってどんなイメージですか？
僧侶になる人だけが通う？敷居が高くて堅苦しい？
就職先は寺院関係だけ？実はそんなことはありません。
ここでは意外に「普通」、
そしてここにしかない魅力が
あふれる密教学科をお伝えします！
密教・仏教の思想や歴史を中心に学びます。インドから中国、チベットそして日本へと広がった密教を通して、国際的な視野や考え方を身につけます。
思想や歴史を学ぶだけでなく、サンスクリット語やチベット語などの言語や中国、インドの古典、日本文学など学べる内容の幅は広く、声明、書道といった実践的な科目も。
僧侶の他、中学・高校の教員免許、学芸員などの資格も目指せます。
密教・仏教の学びに加えて茶道や書道、生け花といった日本の伝統文化を実践しながら学びます。日本と自国の文化や言葉を通し、多様な価値観や異文化理解の考えを深めていきます。
日本語についても4年間を通して取り組み、読む、書く、話す、聞くの4技能を初級から学びつつ、日本文化や社会の理解に必要な物事についても読み解き、語彙や文章力を身に付けていきます。
留学生を対象にしたコースです。
僧侶への道も、
もちろん僧侶になる人もいますが、データとして
住職や役僧など、寺院で活動する
僧職になるのは毎年約3割ほど。
僧職以外にも、教員免許（国語・宗教）や学芸員、
認定心理士などの資格が取れるので、進路はさまざま。
キャリアサポートに関するカリキュラムを1年次から実施。キャリア支援室では求人情報や就職試験対策のテキストが自由に閲覧できるのはもちろん、担当教員による相談会も行っています。
中学校・高校の教員になるための免許です。
密教学科において、所定の科目の単位を修得することで、取得することができます。
学芸員は博物館で資料の展示、収集保存、調査研究、教育普及に携わる仕事です。所定の科目の単位を修得することで取得することができます。文化財の宝庫、高野山で一級の文化財を守り伝える方法を考えてみましょう。
世界遺産の中にあり、
四季折々の自然がある
贅沢な大学です。
高野山大学では、満点の星空や四季折々の自然、何より、大切な友人や恩師と出会うことができました。大学周辺の飲食店で、大盛りのオムライスを食べたこともいい思い出です。
宗教学や密教学など他の大学では学べない授業があり、心の持ち方や物の考え方など人生で大切なことを沢山学べました。それらは私の大切な財産となっています。
中澤 久富さん（1992 年 文学部卒）
国立文楽劇場職員
「密教学科」
経典の読み方や布教といったお坊さんとして
必要な技術を身につける科目もありますが、
弘法大師の著作を読み解いたり、仏教の歴史と思想を深めたり、
漢文やサンスクリット語を通して中国、インドの古典に触れたり、
密教を軸としたいろいろな学びを展開しています。
インド、中国、チベット、日本とアジアの国々と
時代を渡り伝えられてきた密教の教えを知ることで、
広い視野で世界を見ることができ、
異文化により添える人物を育成します。
「文献学の最先端で未来の学問を切り拓く」
この研究室では，サンスクリット語・パーリ語をはじめとしたインドのことばあるいはチベット語を道具に、思想・哲学・儀礼・図像・史学・科学・建築など、関心があれば基本的にどんな分野でも取り組むことができます。語学の習得にはもちろん時間と労力とが必要ですが、それに見合う価値はあり、なによりもほぼ無限ともいうべき未開拓の資料がわれわれの傍に横たわっています。未知の学問を切り拓く一歩を一緒に踏み出してみませんか？
「言葉を通して思想の核心に迫る」
本研究室では「漢文読解」を研究活動の中心とします。弘法大師空海が1200年前に書いた文章はすべて漢文です。漢文を読むためには、日本・中国の文化や歴史について広く知っておく必要があります。では、その知識をどこから得るかと言えば、漢文を読むことでしか得られません。卵とニワトリどちらが先か？ というような話ですが、空海の思想に近づきたければ、それ以外の方法はありません。漢文の海に飛び込んでみましょう。
「南山（高野山）教学の研究」
本研究室では、特に弘法大師空海以降に高野山において深化してきた〈南山教学〉について学んでいます。高野山では、大師以来の学問の伝統が単なる机上の空論ではなく、それぞれの時代の諸問題に対応するものともなっています。またその教えを〈論義〉などの法会として実修することで、今日まで生き続ける実践ともなっています。そのため伝統教学を研究することが、いわゆる〈研究のための研究〉ではなく、現代の諸問題への取り組み方を探ることにもつながっていくのです。
価値観が多様化し、地球規模の視点で問題解決の求められる現代社会において、私たちはどのように生きていくべきであろうか。
密教学科では、お釈迦様の悟りの境地を通じて形成され、弘法大師空海が日本に伝えた密教の教えと、日本人の文化の礎となった弘法大師空海の教えを学びます。「私たちはなぜ生きているのだろうか」「私たちの生きる目的とは」という問いの答えを、空海が入定の地として選ばれた高野山という環境の中で体得していきます。
まつなが じゅんけい
松長 潤慶 教授
目で耳で肌で感じる！
1200年の歴史を持つ、世界遺産の街並み。
密教学科がある高野山キャンパスは
その街並みの中心地にあり、
大学の外に出ると歴史を感じる
建造物が並んでいます。
大学の中と外で人や物事とふれ合うことで、
多様性にあふれた現代社会で必要な対話力や
自らを律する心といった“人間力”を養います。
大学の長期休暇期間を利用して、語学研修や開教寺院体験、国際布教を行うプログラムです。
（参加費用の一部補助があります。訪問先はロサンゼルスなど。）
語学学校に通いながら開教寺院で阿息観・月輪観メディテーションクラス、ヨガ教室などの法務をおこなったり、ホームレス・キャンプでの阿息観の指導、現地に住む方へのインタビューなどのフィールドワークを体験します。
※2022年度以後の派遣については、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
状況等をふまえて今後検討予定。
僧侶資格を目指すAさんの1年生前期の時間割例
中学校国語教免取得を目指すBさんの1年生前期の時間割例
学芸員免許取得を目指すCさんの1年生前期の時間割例
日本文化コース1年生時間割例
入学金が全額免除となる制度です。
学校推薦型選抜（指定校）で
入学された方が申請可能です。
入学金20万円を全額または半額免除する制度です。
密教学科への1年生からの入学であれば
申請可能です。
入学金全額および授業料が全額免除となる
制度です。
高野山真言宗寺院後継者が申請可能です。
最大で年間授業料の半額（38万円）を
減免する制度です。
社会人選抜、社会人編入学選抜で
入学された方が申請可能です。
この他にも高野山大学には
返済不要の独自の奨学金制度が
多数ございます。
詳細はお問い合わせください。
井上 月さん （密教学科2年生）
私はご縁で高野山真言宗のお寺に生まれ、住職である父の背中を見て育ちました。小さい頃から一緒に本堂でお勤めしたり、檀家さん宅へお参りに行ったり、棚行についていったりしていました。父が一生懸命、檀家さんや信者さん方に喜んで頂ける様に頑張っている姿を私はとても尊敬しています。それに一人っ子でもありましたので、跡を継いで行ける様にと思い、先ず高野山高校へと進み宗教科で様々なことを一から学びました。さらに高野山高校では志願をすれば在学中に四度加行という僧侶になる為の修行が出来るということでしたから、迷わず志願し、専修学院尼僧部での行を受けました。しかし、あともう少しで成満という所で一時挫折してしまい、最後の護摩正行は自坊での院内加行という形にはなりましたが、素晴らしい先生方が一生懸命に御指導・応援してくださり、高校在学中に結願を迎えることができました。
三村 晃弘さん （密教学科3年生）
「高野山大学に入学することは、そのまま僧侶になる」ということではありません。
高野山大学での学びの意味は、僧侶になる過程で得られる幅広い教養を身につけ、社会に活かせることです。
授業では、お大師様の思想が学べるだけではなく、密教に関する様々な文物を実際に自分の目で見られるのも大きな魅力です。
また、学内での講義や部活動での信頼できる先生や先輩方との出会いを通じて、知的好奇心を高められる関係を築けるところが魅力でもあります。
僕は卒業後、僧侶として勧学会を受けたいと思っています。最終的には、行法師（奥之院の職員）を志しています。
僧侶を目指さない場合は必須ではありません。
高野山大学に入学される方には、僧侶志望でなく
「学問として仏教・密教を学びたい」「人として成長したい」と
お考えの方も沢山おられます。
僧侶志望でなければ、修行を行う必要はありません。
普通の大学生と同じように、クラブやアルバイト、
恋愛（！）など満喫できます。
僧侶志望の方が行う修行は、決して楽で簡単なものではありません。
けれどもそれ以外は普通の大学生と同じです！
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