お知らせ

2025.03.25

授業設計と成績評価ガイドライン

高野山大学では従来の「評価基準」を作成するとともに、教員と学生間の成績評価の認識を共有することを目指してきました。「評価基準」以外の事項もシラバスに記載してきました。しかし、学生の学修意欲をたかめ、学修成果の向上させるのには十分ではありませんでした。
そこで、「成績評価の基準表」だけではなく、「授業別ルーブリック」を作成することにしました。「授業別ルーブリック」は、担当教員と学生間の成績評価に関する認識を統一するものです。

1 評価基準      ➡各教員の成績評価のグレードの認識を統一する。
2 授業別ルーブリック ➡教員と学生間の成績評価に関する認識を統一する。

1 評価基準

合否 評点 評語 GP 判定基準
合格 90点以上 S 4 授業の到達目標を達成し特に優れた成績である
80点~89点 A 3 授業の到達目標を達成し優れた成績である
70点~79点 B 2 授業の到達目標を概ね達成している
60点~69点 C 1 授業の到達目標を最低限達成している
不合格 59点以下 D 0 授業の到達目標を達成していない
失格 999 F 0 出席不足・試験欠席等により評価できない
認定 888 N 対象外 編入等で単位を認定した

2 授業別ルーブリック
 授業別ルーブリックとは、各授業において学生が何を学修するのかを示す【評価観点】と、学生が学修到達しているレベルを示す具体的な【評価基準】を示す表形式の評価指標です。

評価基準

評価観点

合格 不合格

各授業は、学科ごとの教育目標であるディプロマポリシー(学位授与の方針)の一部を担っています。シラバスの「関連DP」は、その授業が担っているディプロマポリシーです。各授業の到達目標は、「関連DP」にもとづいて作成されています。【評価観点】の欄には、到達目標の項目1つずつ記載してください。【評価観点】と【評価基準】が交差したマスに具体的な到達目標を書いてください。

到達目標は、学生にも分かる短い文で書いてください。

①主語を学生として、習得する資質は「~できる」で表現してください。

②学生が習得したことを評価できる一資質は一文で表現してください。

③資質は習得したことが外部から判断できる表現にしてください。

④記述の際には専門用語を多用しないでください。

目標に使う動詞(~できる)

①知識の領域 説明する  述べる   予測する  批判する  評価する  例を挙げる
比較する  解釈する  結論する  使用する  類別する  関係づける
②態度・習慣の領域 参加する  行う    見せる   示す    始める
配慮する  表現する  強調する  寄与する  反応する
③技能の領域 工夫する  準備する  行う    測定する  動かす
実施する  調べる   操作する  感じる   模倣する

共通ルーブリック