老いに苦しむ者。生き辛さを抱える者。悩み絶えぬ者。病や死の間際にある者――「生老病死」、その仏教用語が示す通り、人間は生きている限り常に何らかの苦しみに晒されています。そしてそれを救うのは、彼らの苦しみを理解し、見守り、「こころ」に寄り添う存在。仏教の教えは、常にその救済にありました。
高野山大学のスピリチュアルケア領域は、そんな仏教・真言密教の精神を原点として現代に応用し、医療・福祉・教育などの現場で活かす対人援助ワークへの学びです。仏教の慈愛のこころと、文献やワークショップから得られる理論と実践を通じ、現代人が抱える苦しみと向き合ってください。
「いのち」と「こころ」を学問として科学し、悩み苦しむ人たちが、生きる意味や喜びに気付けるように。苦しみから解放されるように。あなたの「こころ」がそれに触れたとき、きっとあなた自身も「生きる意味」を見出せていることでしょう。
社会福祉主事任用資格に必要な授業科目及び単位数
次の授業科目の中から3科目以上履修しなければならない。
指定科目名 | 開講科目名 | 単位 | 履修学期 |
---|---|---|---|
障害者福祉論 | 社会福祉各論I・II(障害者福祉論) | 2+2 | 2年次~ |
児童福祉論 | 社会福祉各論I・II(児童福祉) | 2+2 | 2年次~ |
老人福祉論 | 社会福祉各論I・II(高齢者福祉) | 2+2 | 2年次~ |
地域福祉論 | 社会福祉各論I・II(地域福祉) | 2+2 | 2年次~ |
心理学 | 心理学I・II | 2+2 | 1年次~ |
社会学 | 社会学I・II | 2+2 | 1年次~ |
社会保障論 | 社会保障総論I・II | 2+2 | 1年次~ |
法学 | 日本国憲法 | 2+2 | 1年次~ |
子どもたちの笑顔のために
高野山大学の学びを生かしたい。
家族の病気をきっかけに「いのち」と「こころ」を学びたいと考え、沖縄から高野山大学へ。最初は不安でいっぱいでしたが、大学職員の皆さん、同じ目標に向かって努力を続ける仲間に支えられ、充実した大学生活を過ごすことができました。学びを進めるうちに児童福祉に興味を持った私は、国内の児童福祉施設や、インドにあるマザーハウスの「死を待つ人の家」「子どもの家」でボランティアを体験しました。貧しい日常の中にあって、純粋でいきいきとした子どもたち。その笑顔に心を動かされ、日本の子どもたちにもこんな笑顔があふれるよう、子どもたちを支援する福祉の現場で働きたいと考えるようになりました。
その目標に向けて就職支援室で求人情報を収集し、他の福祉施設にはない、きめ細かな支援を行っている奈良社会福祉院を知りました。就職支援室のスタッフの方に履歴書の書き方をアドバイスいただくなど、さまざまなサポートをしていただき、おかげで第一志望の奈良社会福祉院から内定をいただくことができました。高野山大学で学んだ「いのちの大切さ」 と「思いやりのこころ」を実践し、子どもたちに教えていきたいと思います。
霊地高野山でなければ感じ取ることのできなかったであろう神秘的な体験
私の高野山大学での4年間は「虚しく生きて実ちて帰る」お大師様の残されたお言葉そのものでした。私はお寺に生まれ育つ中で幼少の頃より密教に興味を持ち、高野山大学で学び僧侶になることを目標としてきました。 入学後は、密教学で権威のある先生方の講義を受け、図書館には他では見ることの蔵書があり、充実した環境で多くのことを学ぶことが出来ました。
また、霊地高野山でなければ感じ取ることのできなかったであろう神秘的な体験も多くありました。 クラブ活動では、先輩、同級生、後輩のみなさまとフットサルで汗を流し仲を深めることが出来ました。 卒業後は、僧侶としての仕事に加え神戸東洋医療学院にて中医学を学んでいます。 今の自分に満足することなく常に向上心を持ち進みたいと考えています。 高野山大学での4年間は貴重な素晴らしい体験となりました。