大学院 教育方針

入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)
:文学研究科が望む学生像

高野山大学大学院文学研究科は、本学創設以来、弘法大師空海の教育観のもと、密教学・仏教学分野の研究を推進 して、優れた研究者、ならびに高度専門職業人の養成に努めて来た。このような学風と伝統を理解し、本学が掲げる「『いのち』の営みを尊び、人間と環境・文 化を理解し、人間性豊かで創造性にあふれた人材を育成する」という教育理念に共感し、密教・仏教の古典に学びながら自ら課題を設定して探求するための基礎 的学力を備え、専門分野で積極的な研究を行う意思をもった人の入学を期待する。学士課程の卒業生だけでなく、すでに専門職を経験しさらに高い専門的能力を 得たいと願う社会人もまた積極的に受け入れる。

教育課程の編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

高野山大学大学院文学研究科は、密教学専攻と仏教学専攻との二専攻の博士課程(博士前期課程・博士後期課程、以下、博士前期課程を修士課程という)において、それぞれの専門分野の知識を習得して、その分野にかかわる研究能力と専門性を必要とする職業を担うための能力を身につけるために、次の方針のもとに教育課程を編成し、実施する。

修士課程では、二専攻にそれぞれ三つの履修プログラム(コース)と、密教学専攻通信課程を設定して、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

  • 博士前期課程コースでは、密教、仏教の教理および実践を学術的に究めることによって、現代における諸問題にも柔軟に対応する知見を得て、高度な専門性を有して指導的役割を担う専門家を育成することを方針として、在籍する大学院生には、次の教育目標を掲げる。なお、標準修業年数は2年。入学後にコース変更を希望する場合は再度受験を要する。
    1. 修士論文を完成し、自己の研究を専門分野の中に位置づけ、研究の成果と意義について客観的に把握する能力を身につける。
    2. 幅広く深い学識を身につけて、博士後期課程に進学し、課程博士論文を提出する。
  • 社会人コースでは、生涯学習の観点に立ち、社会に有用な人材を育成することを方針として、次の教育目標を掲げる。なお、本人の希望により最長8年までの在籍を認める。
    1. 学術的な知見に基づき、修士論文を完成する。
    2. 幅広く深い学識を身につけて、より高度な密教的・仏教的教養を備える。
  • 僧侶コースでは、伝統的・専門的な教育の展開と僧侶としての技能教育の実修を通じて、有為な真言宗僧侶・青年教師を育成すること、並びに、真言宗僧侶のリカレント教育を方針として、次の教育目標を掲げる。なお、本人の希望に より最長8年までの在籍を認める。
    1. 学術的な知見に基づき、修士論文(ただし、原稿用紙50枚以上)を完成し、実修試験(理趣法の導師作法)に合格する。
    2. リカレント教育を通して僧侶としての高度な職業意識と技能を身につける。
  • 密教学専攻通信課程では、弘法大師空海の綜芸種智の教育理念に則り、人格を陶冶し、学問・文化の伝承と発展に寄与し社会に貢献する人材を育成することを目的として、より多くの人々に密教思想に関する高度な専門教育の機会を提 供する方針のもとに、次の教育目標を掲げる。なお、標準修業年数は2年。8年を上限とする「長期履修学生制度(通信生)」を設ける。
    1. 学術的な知見に基づき、修士論文を完成する。
    2. ビジネス・ライフの中で活かせる密教的素養を身につける。

博士後期課程では、高度な専門性を有する研究者および職業人を育成すること、並びに、密教文化研究所との相互協力関係をたもち、広くアジア諸地域の密教文化、および弘法大師以来の伝統的真言密教の資料収集、調査など総合的学 術研究に携わる研究者を育成することを方針として、次の教育目標を掲げる。

  • 専門的研究者として自立して活動できる研究遂行能力、あるいは、高度な専門業務に従事するために必要な知識や能力を身につける。
  • 課程博士論文の完成に向けて、第1年次当初の研究計画書、並びに、年次 末の研究成果報告書、第2年次末の研究成果報告書、第3年次当初の課程博士論文提出資格申請書を提出し、研究を計画的に進めることで、専門家としての能力を身につけ る。

学位授与に関する方針
(ディプロマ・ポリシー)

高野山大学大学院文学研究科では、修士課程、博士後期課程のそれぞれの課程を修了して、学位が授与されるためには、学生には以下のことが求められる。

  • 修士課程にあっては、2年以上在籍し、文学研究科が教育と研 究の理念と目標に沿って設定した、所定の専門科目について30単位以上を修得することが、学位授与の要件である。さらに、修士論文の審査及び最終試験に合格することが必須 である。また、専門分野における研究能力と、高度な専門性を必要とする職業を担うための優れた能力とを身につけているかどうかが、課程修了の目安となる。
  • 博士後期課程にあっては、3年以上在籍し、文学研究科が教育と研究の理念と目標に沿って設定した、所定の専門科目について12単位以上を修得することが、学位授与の要件である。さらに、課程博士論文を在籍期間中に提出して、在学中に、その審査及び最終試験に合格することが必須である。また、文学研究科博士課程の5年間を通じて、高い倫理性と強い責任感をもって、自らの研究を遂行する能力を身につけているかどうかも重要な 目安となる。