専門分野/書道、篆刻 野田 悟(のだ さとる) 助教

書とは古来、教養であり、文化に他なりません。

また、書はその人自身を表すことは以前から言われて来たことですが、それは昔の人が、書の中に歴史的な規範を見出してきたからであります。彼らは、文字を書くことによって、歴史の中に自分の人生を位置付けてきました。見た目のインパクトに頼るのではなく、まず人として共感のできる美しさを備えていなければなりません。高野山は日本の書の核心に当たります。そこを理解した上での学問をひろげていけたらと願います。

講師派遣における講演テーマ

  1. 吾丘衍と『学古編』
    吾丘衍の著した『学古編』は中国最初の篆刻理論書として篆刻芸術の在り方を示している。その著で尚古主義を唱え、漢銅印への復古を説いている等、篆刻学の原点に返るという意味から、その人物像やその内容等に迫る。
  2. 書と高野山
    空海をはじめ、古来より高野山には数多くの能書家の書跡が残されており、経典類、古文書、墓碑、額等に見ることが出来る。この中で重要と考えられる書跡を取り上げ、書が高野山の中でどのような位置を占めているかに焦点を当てる。
  3. 西泠印社と韓登安
    中国杭州市の西湖畔にある天下第一名社と称される西泠印社の歴史及び、その最大の貢献者と称される韓登安の書や篆刻を中心とした非常に高い芸術性を分析する。
  4. 許慎『説文解字』の世界
    最古の部首別漢字の専門書である『説文解字』を、中国の古代思想をもとにその成立の背景を追い、後世学者による比較研究を行い、表意文字としての意義を考察する。

講師派遣について

略歴

1995.3
高野山大学 文学部仏教学科 卒業
2002.7
中国美術学院書法系 進修終了
2005.7
中国美術学院書法系 碩士修了 修士号(文学)取得
2009.7
中国美術学院書法系 博士修了 博士号(文学)取得・首席
2010.4
高野山大学文学部 密教学科 非常勤講師
2011.4
高野山大学文学部 密教学科 助教
2017.4
高野山大学文学部 密教学科 准教授(現在に至る)

学会等および社会における主な活動

所属委員会

平成25年度
就職・進路支援委員会委員
密教文化研究所協議会委員(兼任)
人権教育研究会 人権研究会委員
伊都・橋本高大連携授業担当

講義・講演・活動

2003.3~2010.3
杭州朝日外国語培訓学校(後杭州朝日外国語専修学校に改名)にて日本語教員として教鞭を執る。(当時の役職として副校長に相当する)過去日本語1級合格者は200名以上を数える。(2010年3月まで)
2007
中国中央電視台『同樂五洲』に出演、書道作品『北國之春』(楷書)が最高創作賞を受賞。
2008.6
『杭州朝日外国語専修学校』(杭州政府の認可により専修学校に昇格)の看板を隷書にて揮毫。
2010.9
四国大学日本文学科・書道文化学科大学院生に対する集中講義の同時通訳。講師は江大学金曉明副教授、講義内容は「近現代における中国画と現代書道について」。
2011.7
「高野山大学いのちのセミナー」、「21世紀医療フォーラム」の広告の題字書き。「物の興廃は必ず人に由る。人の昇沈は定んで道にあり。」

研究活動

学術論文

著書,学術論文等の名称 単著
共著
発行又は
発表年月
発行所,発表雑誌又
は発表学会等の名称
韓登安的篆刻藝術(中国語) 単著 2005.8 『西泠印社』誌(浙江省杭州市)
韓登安年譜(中国語) 単著 2005.8 『西泠印社』誌(浙江省杭州市)
《學古編》版本考評(中国語) 単著 2010.5 『美苑』魯迅美術學院學報(遼寧省瀋陽市)
吾衍『学古編』の版本とその流伝考(日本語) 単著 2013.3 高野山大学論叢

その他

著書,学術論文等の名称 単著
共著
発行又は
発表年月
発行所,発表雑誌又
は発表学会等の名称
調和体「利休の言葉」 2012.10 霊宝館もみじの会
草書「望湖棲酔書」 2012.11 高野山大学学祭
小篆「南無釈迦牟尼仏」 2013.2 高野山大学学外書道展
草書「文心雕龍」 2013.2 高野山大学学外書道展
篆刻「覺然朱跡」 2013.4 青葉祭り

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