僧侶をめざす

覚悟と
心の準備

僧侶になるためには、本学の学びとともに、真別処円通律寺・高野山専修学院といった修行道場において修行する必要があります。 修行は体力的にも精神的にも大変厳しく、中途半端な気持ちで行うことはできません。出家をするには、相当の覚悟と心の準備が必要です。
本学の実習科目である「常用経典」「声明」「法式」「布教」といった講義を受け、基礎を身に着けておくことも必要です。

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修行(実習)

僧侶になるためには、大学の学びとともに、定められた儀式・修行(実習)に参加することが必要となります。「得度(とくど)」→「受戒(じゅかい)」→「加行(けぎょう)」→「灌頂(かんじょう)」の順に修めていきます。 これらはいずれも欠かすことのできない重要な儀式・修行です。
密教学科の2年次を専修学院で学修・修行する「学外施設利用制度」を用いた場合は、2年次に専修学院で「受戒」「加行」「灌頂」を行うことができます。

得度

とくど
  • 得度
  • 仏門に入るための出家の儀式です。

    師僧(=しそう。師匠となる僧侶。高野山真言宗の住職 または名誉住職。)を求め弟子となることから始まります。
    師僧がいなければ得度式は受けられません。
    高野山学園(高野山大学・高野山高校)では、合同で学園集団得度式を毎年5月下旬に総本山金剛峯寺において行います。得度式は師僧の許可のもと、
    師僧の寺院やご縁のある寺院などでも行うことができます。

受戒

じゅかい
  • 受戒
  • 守ることを誓う儀式です。

    僧侶として守るべき戒律を授かり、守ることを誓う儀式です。毎年6月に3日にわたり行われます。
    戒を授かった後は、戒を守り「悪をなさず、善を行う」ことに務めなければなりません。

四度加行

しどけぎょう
  • 得度
  • ひたすら仏と向き合う
    僧侶となるための修行です。

    約100日間に渡る修行で、高野山真言宗の僧侶となるためには必ず行わなければならない修行です。 本学では、在学中に春夏の長期休業中、2期に分けてそれぞれ50日間実修することができます。

伝法灌頂

でんぽうかんじょう
  • 得度
  • 真言密教の法を授かる最高の儀式

    上記3つの行位を成満(じょうまん)した真言行者が、真言密教の法を授かる最高の儀式で、この伝法灌頂を 受け、「阿闍梨位(あじゃりい)」を得ることができます。これを成満してはじめて、真言宗の僧侶としての僧階を取得することができます。

僧侶育成カリキュラムマップ

僧侶 就職実績(2013-)

総本山金剛峯寺 大本山大覚寺 総本山仁和寺
高野山内寺院多数
その他地方寺院・自坊多数

取得を目指せる資格

大学
高野山真言宗僧侶資格[高野山真言宗僧階]
権大僧都(密教学科)
大学院
高野山真言宗僧侶資格[高野山真言宗僧階]
大僧都(密教学科)
別科
高野山真言宗僧侶資格[高野山真言宗僧階]
中僧都(密教学科)

僧階について

得度、受戒、四度加行、伝法灌頂を終えた者で、以下の高野山真言宗僧階補任規程の条件を満たせば、
該当する僧階が与えられます。

大僧都
高野山大学大学院(修士課程)修了者(但し教学実習4科目以上履修しなければならない)。
権大僧都
高野山大学文学部卒業者で教学実習を4科目以上修得した者。
中僧都
高野山大学文学部3年修了者で教学実習を3科目以上修得した者、及び別科修了者。
権中僧都
高野山大学文学部2年修了者で教学実習を2科目以上修得した者。
少僧都
高野山大学文学部或いは別科1年修了者で教学実習を1科目以上修得した者。

※教学実習:布教、常用経典、法式、声明